格好良いフラッグシグナル④
オフサイド①
瞬間の判断が難しい場面が多々ありますので、オフサイドの定義から整理しておきます。
先ずオフサイドポジションとは、ボール又は後方から2人目の選手の位置からゴールラインに平行に引いたライン(オフサイドライン)よりゴールラインに近い場所の事です。
ボールとゴールラインの間に守備側の選手が1人いる場合、又は誰もいない場合は、ボールの位置がオフサイドラインになります。ボールとゴールラインの間に守備側の選手が2人いる場合は、後方から2人目の守備側の選手の位置がオフサイドラインになります。
この2人の選手というのはGKであろうがなかろうが関係ありませんので、ゴール前の混戦でGKが飛び出している時など、GKよりゴールラインよりにオフサイドラインがある場合がありますので注意が必要です。
又、オフサイドポジションは頭、胴体、足の位置で判断しますので、手だけがオフサイドラインを越えていたとしてもその選手はオフサイドポジションにいると判定しません。
オフサイドの反則とはボールが味方の選手によって触れられるかプレーされた瞬間に、オフサイドポジションにいる選手が、プレーに干渉する、又は相手選手に干渉する、(又はその位置にいる事によって利益を得る、)という時に適用され、守備側に間接フリーキックが与えられます。
この辺り、ルールブックなどには色々と例を挙げて詳しく説明してありますが、出来るだけ簡単に考えますと、オフサイドの反則とは、
「オフサイドポジションにいる選手が、味方選手が蹴った(触れた)ボールをプレーする、又はプレーしようとしてその蹴られたボールや相手選手に向かって行く、と反則になる。」という事だと考えれば良いと思います。
そして「蹴られたボールが、途中でゴールマウスやGKのセービングや相手選手によって跳ね返ってもそれらはグランドの石と同じだ」として考慮に入れず、兎に角、味方選手によってボールが蹴られた(触れられた)瞬間にオフサイドポジションにいた選手が、そのボールをプレーしようとしたか否かで判断する。
「但し、味方選手によって蹴られたボールを、例えミスキックであっても、相手選手が意図的に蹴った場合は対象外となる。」という事になろうかと思います(この項の表現等、ご指摘お願いします)。
つまり、オフサイドポジションにいるだけでは反則ではありませんが、オフサイドポジションにいる選手がボールに向かって行けば、触ってなくてもオフサイドの反則となります。一方、守備側のバックパスやミスキックなどはオフサイドポジションにいる選手がそれを取りに行っても反則にはならないという事です。
オフサイドの判定は難しいです。基本的な事としてオフサイドラインの延長戦上にいないと正しい判定は出来ませんし、オフサイドラインの延長戦上にいたとしても、選手が激しく前後に動く中、オフサイド判定の瞬間を認識する為にボールの位置も見ていなければなりません。加えて、オフサイドポジションにいた選手の走っている方向がボールや相手選手に向かっているのか、そうでないのか、ボールが相手選手に当たっただけなのか、相手選手がミスったのか、という事を横からの目線で判断するのも可也難しいですね。
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